(第68回)税理士試験の変更点について国税庁からの発表がありました
2018年4月、税理士試験の試験制度変更が国税庁よりアナウンスされました。
今回の試験制度の変更は、本年度に行われる第68回税理士試験より適用されます。
今日はこの記事のアイキャッチ画像にも明記してある通り、第68回から適用される2つの試験制度の変更点について見ていきたいと思います。
変更点① 受験手数料の値上げ
変更点の1つ目は受験手数料の値上げです。
これに関しては、僕たち受験生側からしたら1mmも嬉しくない変更ですよね。
まぁ愚痴っていてもしょうがありません。
実際に去年までと今年からでは、どれだけの料金の値上げが行われるのか、国税庁から発表された画像を元に比較をしていきましょう。
基本的に税理士試験の受験料というのは、1科目毎に○○円という形式では無く、
【ベース料金】として1科目目が3500円 【追加料金】として2科目目からは+1000円という金額設定と価格でした
それが今年からは、
【ベース料金】として1科目目が4000円 【追加料金】として2科目目からは+1500円という金額設定と価格に変更(値上げ)が行われました
この受験料の値上げについて僕自身、上記では少し文句を言っていますが、まぁこれに関しては正直仕方ないかなという思いはありますね。
税理士試験の受験者数は年々減って行く一方なので、試験制度自体の維持という形から見ても、受験生一人頭2000円程の負担増は嫌ですが文句は言いづらいですよね。
変更点② 不合格者への点数の通知
変更点の2つ目「不合格者への点数の通知」
これについては、素直に両手を広げて歓迎してもいい変更点なのではないのでしょうか?
僕自身はまだ試験を1度も受けていない新参者なので偉そうなことは言えませんが、税理士試験の試験結果の公表の仕方には懐疑的な部分が多いと、今も多くの方達が仰っています。
その要因としては、
・税理士試験は模範解答を公開しない
・税理士試験は採点基準も分からない
・税理士試験は計算と理論の足切りの基準が分からない
というモノが代表格ですかね。
このことに対して異議を唱えたり、是正を求めて日々活動されておられる方達がいるということは皆さんもご存知なのではないでしょうか。
今回の変更はそんな方達の思いが結実したものか、それは僕には分かりません。
そしてこの変更にどれだけの意味合いがあるのか、これも現時点ではまだ分かりません。
不合格者への総得点の開示だけなど殆ど何の意味もなく、これまでと何も変わらないと仰っている方も勿論います。
ですが〝これまで徹底的に不透明だといわれて来た税理士試験において、不合格者の人へ総得点が開示される〟
これは税理士試験とそれに関わる全ての人にとってとても重要で、とても大きな一歩だと僕は思います。