(独立のリアル)現役税理士の記事から見えてくる独立の光と影  

ABOUTこの記事をかいた人

慧すけ(秋山慧介)

2017年9月より、生き地獄といわれる税理士試験に挑戦する管理人慧すけが、日々の思いを赤裸々に綴っております。 姫路の秋山税理士事務所(相続専門)に所属。資格の大原(神戸校)に通学中です。 現在160記事を投稿中!

 

現在税理士受験生として日々勉強をしている僕たちが、合格後最大の目標として掲げることに独立開業があると思います。

当然ですが僕たちの多くは、これまで個人事業主として独立し自分の事務所を構え、事業を行うという経験をしたことがありませんから、独立後の自分の立場や状況は不透明です。

なのでそこには想像の余地しかありませんよね。

ですが、その独立後の自分を少しだけリアルに想定する方法があります。

それは、現在税理士として独立開業されている方々の綴る文章を読むことです。

そうすることにより

独立後どのような仕事をメインに据えてお客さんと向き合うか

開業税理士の日々の生活スタイルはどのようなモノなのか

自分の努力次第でどれくらいの収入が得られるのか

などが、少しは見えてくると思います。

ですがその際に、独立のポジティブな面だけを見てはいけません。

キチンとネガティブな面も同時に把握しておかないと、「こんなはずじゃなかった!」と独立を果たした後に後悔することになるかもしれませんよ。

何かを始める際には〝絶対に〟ポジティブな情報よりもネガティブな情報を多めに取得しよう

2017.10.11

 

独立の華やかな部分だけを見てはいけない

去年の12月に税理士試験の結果が発表された際に、Twitter上にこんな投稿がありました。

 

基本的に人は自分の体裁を気にしてしまいます。

試験に落ちる=格好悪い・ダサいという思いと、その時の精神的な辛さから多くの不合格者はTwitterで自分の判定を中々公開し辛いでしょう。

しかし逆に合格した場合は、これまでの自分の努力と頑張りが報われたことの喜びなどを皆に報告したいという思いが強くなります。

結果Twitterを含めたSNS上では、

〝税理士試験って、3科目合格や2科目合格を苦もなく成し遂げられる難易度がそれ程高くない試験なんじゃねーの?〟という感覚に陥ってしまう人もいるかもしれません(特にこれから受験をする人達は)

表面上ではみんな合格している様にみえるけれど、実際はその何十倍もの人が不合格に泣いていることを知らずに。

 

独立後も上記のメンタリティと同様のモノがあると思います。

やはり自分が満を持して独立を果たしたのに、

お客さんが来てくれない

誰からも問い合わせが無い

収入など全くなく、貯金額ばかりが減っていく

こんな自分が窮地に陥っている情報なんて、中々自分から発信出来ないでしょうし、多くの人はどうしても虚勢を張ってしまうか、上手くいっていない現状をひた隠しにしてしまうでしょう。

なので現状では、独立をすることにより発生する生々しい程の苦悩を事前に追体験することは少し難しいです。

なにせデータが圧倒的に少ないですから。

ですがそんな中でも、ご自身の独立当初の苦しみを書いて下さっている方もいるのです。

 

現役税理士の方々が語る独立当初の辛い経験

内田敦税理士 独立はラクじゃないし楽しいことばかりではない。会社員でも楽しんでいる人はいる

独立前から理解していたつもりですが、独立は楽しいことばかりではありません。
一番大変なのは仕事を取ること、食べていくことです。

仕事がない、お金が減っていく感覚は実際に体験すると本当に苦しいし不安。

イザとなったらバイトでもすればいいやなんて思ったこともありますが、実際にお金が減って追い込まれると精神的にかなりきついです。

私も独立して半年くらいは本当にきつかったです。。。
ひたすらブログやHPを更新していたのは毎日やることを無理にでも作っていたからです。
ブログがなかったら本当に何もやることがなかったですからね。

独立して1ヶ月目は独立前の給料が振り込まれたので余裕でした。
ただその後はまったくやることがなく・・・。
もうそろそろ本気で考えないと、、、と思い出した頃にネットから仕事を取れるようになりました。

 

戸村涼子税理士 独立してすぐ売上なんて上がらない

私はこのブログで独立の良いところばかり書いていますが、悪いところもあります。

お金の心配もありますし、今まであった会社の後ろ盾がなくなるということ。

それは想像以上にプレッシャーのかかることでした。

独立して2年近くたちますが今でも胃が痛くなることが多いです。

(中略)

最近は独立してお金と時間が自由になった!

と成功を手にしている方のブロガーさんが多いので独立ってバラ色に思えるかもしれませんが

実際は日々地味にコツコツ努力していく感じです。

自分ができることを発信し、少しずつでも新しいことに挑戦し、既に契約しているお客様に誠心誠意お役に立てるよう努力する。ただこれだけです。

1年たっても大して売上は増えず

「独立した意味はあるのだろうか・・周りの人はどうやって生活しているんだろうか」

と思うくらいでした。

ようやく生きていける?くらいになったのはつい最近です。

独立して1、2年は貯金を取り崩しても大丈夫なくらいの覚悟でいたほうが良いかもしれません。

 

若手税理士の方が語る現在(いま)の状況

吉村匡史税理士 開業1ヶ月で鬱になりそう

30歳の誕生日に税理士事務所を独立開業し、早くも1か月が過ぎました。

意気揚々と開業したものの、未だクライアントは0社。

前に勤めていた税理士事務所から記帳代行の外注を受けて何とか生活している状態です。

後々読み返したときに「そんなときもあったよな」と笑えるように現況をまとめてみます。

きっと笑える日が来るはず・・・

(中略)

前述しましたが、先が見えない不安に襲われることが多くなりました。

11月の最後の週、前職の税理士事務所の記帳代行契約が来年の2月末までで打ち切ることを宣告されてから、突然どうしようもない不安に襲われるようになった。

来年3月以降、今のままでは収入は0。妻と娘をどうやって養っていけばいいかを考えると胃の内側から何とも言えない不安が込み上げてきて夜も寝れず、食事もいまいち喉を通らない。

最初からうまくいくとは思っていなかったが、こんなに早く契約が打ち切りになることは想定していませんでした。

こんなことはビジネスでは日常茶飯事、何を甘いことを言っているんだとお叱りを受けそうですが、確かに見通しが甘かったのは否めません。

 

いや~、この文章をまとめている僕の胃も締め付けられるくらい生々しい内容の記事ですよね。

ですが皆さんご安心下さい。ここまでの文章では、かなりネガティブな成分を濃い目に編集してきましたが、

現在税理士としてバリバリ活躍されているお二人の先生方は勿論のこと、最後に紹介した若手税理士の吉村先生も先月にはクライアントとの初契約を果たしたことをTwitter上で発言されており日々研鑽を積まれていることが伺えます。

 

まとめ

 

慧すけ

誰の下に付くことも無く、仕事時間も融通が利き、仕事相手も自分で選べる。

〝独立開業〟という言葉は一見とても華やかで自由で魅力的に聞こえます。

ですが忘れてはいけません!

上記で紹介した3人の税理士の方々のように、独立直後は余程の幸運に恵まれでもしない場合は大抵の場合消耗戦になるということを。

いま華々しい活躍をされている人たちも、絶対に砂を噛むような経験を積まれているということを。

なので独立を目指す皆さん、実際に行動に移す前には独立のポジティブな面だけでなく、ネガティブな面も心に刻んだ上で事前に覚悟と準備を整えておきましょう。