コンプレックスの「多汗症」をカミングアウトした有名女性ブロガーに思うこと
こんにちは。 税理士受験生の慧すけです。
今日の記事はタイトルにもある様に、ある有名女性ブロガーの方が自らのブログで25年間苦しんで来た(苦しんでいる)自身の身体の症状を告白されました。
その彼女の勇気と覚悟に本当に感動したので、自炊した夕飯そっちのけでこの記事を書いています。
目次
今回の告白をされた〝あんちゃ〟さんとは
まずあんちゃさんという人物を知らない人に簡単に紹介をしたいと思います。
という26歳という若さで、しかも2年足らずの日数で毎月50万もの人が訪れるメディアを作り上げた有名ブロガーさんです。
そんな彼女が4月22日である昨日、
「25年間誰にも言えなかったコンプレックス「手汗」のことを、ここで全部言おうと思う。」というタイトルの記事を公開されました。
公開された記事の内容
その記事に書かれている文章は、いつものあんちゃさんが書くような、力強くて、迷っている人の背中を押してあげるようなそんな生き生きとした記事では無く、
今も苦しんでいる自分の症状を、精一杯ふり絞る様に少しづつ少しづつ吐き出していく、そんな弱々しささえ感じる雰囲気を纏った記事でした。
なぜこんなに手汗がでるのかはわからないけど、たぶん「手掌多汗症」ってやつなんだと思う。
気温とか、緊張とかの感情に関係なく大量の汗が出てしまう。
どれくらいひどいかと言えば、
- ティッシュを握ると湿ってシワシワになる
- グーで握ると汗が垂れる
- 紙にメモするときに汗でふやける
- 汗ですべってペットボトルの蓋が開かない
- スマホやパソコンが汗で汚れるから毎日拭かなきゃいけない
などなど・・・
ドン引きした人がいるかもしれないけど、これを書くのにものすごく勇気を振り絞って書いているのでもう少しだけ読んでほしい。
正直このコンプレックスを誰かに伝えるのは怖くてずっと黙ってた。
周りの人に気持ち悪がられたらやだなって。もう傷つきたくないなって
だから手のひらを必死に隠して生きてきたし、誰にも自分の手を触らせないようにしてきた。
でも、それにも疲れた。
すべてを伝えて、誰かに受け入れてほしいという思いも強くなった。
「たかが手汗で」と思うかもしれない。
でも手が触れあったときに目の前で嫌な顔をされることがどんなにつらいかを、知ってほしい。
手に汗が滲んでいるのを面白がって汚いもの扱いして、バカにされる苦しみを知ってほしい。
「好きで汗かいてるんじゃない」「サラサラの手をしてる奴に私の気持ちなんかわかるわけない」と、なんども心の中でつぶやきながら帰り道で泣いていたあの日に気づいてほしい。
そしてその苦しみを味わっている人はわたしだけじゃないことも、知ってほしい。
僕自身もアメリカに行くまで誰にもアトピーだと言えなかった
このブログを読んでくれている人は知ってくれている人もいると思いますが、「プロフィールページ」に書いている通り僕は幼少期から患ったアトピー性皮膚炎に28歳まで苦しめられ続けました。
20歳からは本格的に劇悪化して行ったので、治療でアメリカに渡米するまでの6年間もの間を殆ど家に引き籠って過ごしていたのですが、それ以前は薬を塗って日常生活を普通に送っていました。
けれど、やはり普通の人の肌質とは少し違っていたし、周りの人たちは僕がアトピーだとみんな分かっていたと思います。
でも僕は自分がアトピーだとは口が裂けても言えませんでした。
何故ならそれは僕にとって強烈なコンプレックスでしか無かったから。
こんな身体なんか誰にも絶対に受け入れて貰えないと思っていたから。
もしも当時にブログを書いていたとしても恐らく病気のことは書けなかったでしょうね・・・。
完全な匿名・顔出し無しだったらアトピーのツラさとかをブログで吐き出していたかもしれないけれど、名前や顔を出した状態では絶対にカミングアウトなんて出来ていなかったと思います。
あんちゃさんの勇気によって救われる人たち
あんちゃさんは記事の後半でこう語っています。
ずっと自分を苦しめてきたコンプレックスと向き合うのはすごくしんどい。
ましてやたくさんの人に伝えるのはものすごく怖い。
ここまで書くのにもう顔が鼻水と涙とでぐちゃぐちゃだし、ついでにこの文字をパソコンで打っているときの手もぐちゃぐちゃだし、心臓もバクバクしている。
でも、これを書き終わって公開ボタンを押す頃には、すこしこのコンプレックスと向き合えているような気がする。
どんなにまわりの人に気持ち悪がられても、自分の手や、汗や、身体を、心から愛せるのは自分しかいない。
自分が愛せなかったら、一生この手を憎み続けてしまうから。
そんな人生は、もう今日で終わりにしたい。
これからは、もっと自分の身体を好きになりたい。
読んでいて本当に感動しました。
当時の僕には絶対に真似できなかったことです。
男の自分でもひた隠しにし続けていたことです。
それをあんちゃさんは、吐き出した。
ましてやあんちゃさんは女性、女性が自分の身体のコンプレックスを吐露するというのは本当に勇気が必要だったと思います。
でもそのお陰で、
あんちゃさんが誰にも明かしたくない自身の苦しみを言葉にしたことで、
同じ症状や別のコンプレックスでも悩んでいる沢山の人の心が救われたと思います。
「あぁ、自分だけじゃ無かったんだ」
「自分だけが辛いんじゃ無いんだ」
「自分はコンプレックスのせいで引き籠ってしまったけれど、こんなに真っ直ぐに前を向いて生きている人もいるんだ」
そう沢山の人達がきっと思えたはずです。
僕は本当にあんちゃさんを尊敬します。
逆にコンプレックスを打ち明けられた側がとるべき行動は?
ここからは最後の段落になりますが、では逆に相手からコンプレックスを打ち明けられた人は、その人に対しどういった行動を取ってあげるのがいいのでしょうか?
これについては以前僕が記事に書いたのですが、
基本的にコンプレックスで深く悩み傷ついている人は、その分野に疎い医者よりも自分の症状についての知識があります。
僕も間違いなく耳鼻科の名医より・脳科学のスペシャリストよりもアトピーの知識は持っています。
何が言いたいかというと、そんな苦しんでいる人たちに対してあなたが掛けてあげる言葉は、
・どこかで聞きかじったプチ情報ではありません。
・テレビで見た医学知識でもありません。
何故ならそれらの情報はもう既に、悩み苦しんでいる当人は知っているし試しているからです。
その上でなお、多くの重いコンプレックスで悩んでいる人は治らず苦しんでいるのです。
なのでもしあなたが本当に自身の症状で苦しんでいる人から苦しみを吐露された時には、善意のプチ情報を提供するのでは無く、ただただ共感をしてあげて下さい。
「大変だったね。」
「ツラかったね。」
「よく頑張ったね。」と
その人の苦しみに寄り添ってあげて下さい。
重いコンプレックスで苦しんでいる人には、きっとそれが何よりの一番の心の支えとなるはずですから。
そしていまコンプレックスやココロの悩みを抱えて身動きが取れなくなっている人は、誰かにあなたの心の内を勇気を持って晒してみて下さい。
それが簡単では無いことは、僕も人一倍よく分かっています。
ですが、意外に世の中は優しさに溢れていることも自分の経験から知っています。
だから是非あんちゃさんの記事を読んで勇気を持って一歩を踏み出して貰えればと思います。